実は危険なサインかも?!耳鳴りが起こる4つの原因


あなたはいま、こんなことで悩んでいませんか?

  • 「鳴りやまない耳鳴りなんて初めて・・・。」音が鳴りやまない原因って何なの?
  • 病院に行っても「治らないから上手く付き合っていくしかない」言われた。
  • ずっと音が鳴りつづけるのはストレスもたまるし、不安だ・・・

鳴りやまない耳鳴りの音に加え、お医者さんから「治らない」と言われるのは、不安でたまらないですよね。

このまま耳鳴りの音と、一生付き合っていくしかないのかな・・・と途方に暮れてしまうことでしょう。
そんな状況って本当にツライですよね・・・。

実は、お医者さんが「治らない」と言った耳鳴りでも、『ある部分』を検査していくことで、原因が分かり改善することができるのです!

この記事を読むことで、

  • 耳鳴りが鳴っている原因
  • どう対処したらいいのか

がわかり、「耳鳴りのない自分」に近づくことができます!

そもそも、音ってどう聞こえているの?

耳の構造 ~伝える耳、感じる耳~

耳には3つの部分があります。
みなさんも見えている、一般的に耳といわれている部分と、そこから鼓膜までの耳掃除する管の部分を【外耳(がいじ)】といいます。
そして鼓膜から先、体の中で最も小さな骨といわれている耳小骨(じしょうこつ)があり、鼻やのどと繋がっていて空洞になっている鼓室(こしつ)、耳管(じかん)を含む【中耳(ちゅうじ)】。
この外耳と中耳は音を集め、増幅して伝える役割を持っています。と
中耳から伝えられた音は蝸牛(かぎゅう)という器官に伝わり、振動の音を電気信号に変えて、脳へと伝えます。
この、音を最終的に脳に伝える部分を【内耳(ないじ)】といいます。

外耳と中耳は音を伝えるので「伝音系」内耳は音を感じるので「感音系」と呼ばれます。

音を感じるのは内耳だが、原因が内耳だけとは限らない

音を信号として認識できるようになるのは、内耳のおかげです。
では耳鳴りが起きている原因は内耳にあるのか?
というと、そういうわけではありません。
さきほどお伝えした耳の中のどの部分にも、原因となる可能性があります

また、耳鳴りの音が
・他人にも聞こえる
・自分だけしか聞こえない
ということによっても考える部分が変わってくるのです。

では、いったい耳鳴りにはどのような原因があるのでしょうか?
その原因を知るうえで、耳鳴りには2つの種類があることを知っておかなければなりません。
あなたの耳鳴りが、どちら種類なのかを把握することで、原因や対処方法も変わります。

そこで、次の章では、耳鳴りの2つの種類についてお伝えします!

耳鳴りは大きくわけて2種類ある

他覚的耳鳴(たかくてきじめい)

自分だけでなく他の人にも音が聞こえる耳鳴りのことを、他覚的耳鳴といいます。
他覚的耳鳴には、次のふたつの種類があります。

  • 拍動性
    血管の脈拍、つまり「ドックン、ドックン」というリズムに合わせて耳鳴りが起こっている
  • 筋けいれん性
    口や中耳にある筋肉がけいれんすることで耳鳴りが起こっている

他覚的耳鳴のばあい、脳梗塞や動脈硬化といった深刻な病気がかくれていることが多いため、注意が必要です。

自覚的耳鳴(じかくてきじめい)

自分にしか音が聞こえない耳鳴りのことを自覚的耳鳴といいます。
一般的に耳鳴りといえば、ほとんどがこの自覚的耳鳴だといえるでしょう。

飛行機が上昇しているときや高い山に登ったときなど、気圧が変化したときになる耳鳴りも、この自覚的耳鳴です。

ただ気圧が変化しただけであれば、気圧の差がなくなれば耳鳴りはおさまるはずです。

ですが、気圧が変化したわけでもないのに耳鳴りで困っている人が、たくさんいます。
その耳鳴りの原因とはいったい何なのでしょうか?

耳鳴りがおきる4つの原因とは?

耳鳴りが引きおこる原因は、おもに以下の4つです。

  1. 耳や首、脳周辺の病気
  2. からだ、特に上半身の歪み
  3. 首や肩、耳周辺の筋肉の緊張
  4. ストレスによるからだの歪みや緊張、音をおいかけるクセ

耳や首、脳周辺の病気

耳に関する病気のなかには、耳鳴りを症状としてもつ病気も存在します。
外耳や中耳、内耳それぞれでの疾患もあるうえに、耳だけでなく首や脳など周辺の疾患でも、耳鳴りをともなうことがあります。

耳の構造異常

第一章 耳の構造でお伝えしていたとおり、耳の構造のすべてが音を聞くために重要な役割を果たしています。
しかし、耳のなかのそれぞれの器官は、ひとつひとつが小さく繊細なため、ささいなことでも傷ついてしまいます。

例えば、次のような行動は耳の内部を傷つけてしまうので、気をつけましょう。

  • 耳かきをしすぎて外耳道や鼓膜を傷つけてしまう
  • 鼻やのどから入った水などが耳の中まで入ってしまい、炎症を起こしてしまう
  • 大きな音を聞きすぎて、鼓膜や、音を感じる細胞を傷つけたり破壊してしまう

耳のなかの器官や、音を感じるための細胞が、傷ついたり破壊された場合、もとのように再生することはありません

ただ医学も進歩していて、手術による再建や細胞の再生もすこしずつ進んではいます。
「あまり耳に良くなさそうだな」と思うことは、控えましょう。

神経系異常

音を感じる神経自体に損傷があったり、腫瘍(しゅよう)ができたりなどの原因によって、耳鳴りを引きおこすこともあります。

実際には鳴っていない音を、神経を通じて脳が認識してしまったり、損傷や腫瘍による神経の伝わり方が異常をきたし、耳鳴りの音として脳へ伝えるのです。

また、過敏になりすぎて本来なら感じとらないほどの音でさえも感じてしまい、それが耳鳴りとなっているケースもあります。

自律神経系も関わっている場合、治療に時間がかかることもあるので、早めに診断を受けたほうがよいでしょう。

血管障害

脳に流れこむ血管の一部が、なんらかの理由でせまくなるなどして、脳への血流量が減少してしまうことがあります。
すると、脳は必要な血流量を確保するため、近くの血管から血の流れを奪うことができます。

この状態は正しい血の流れではありません。
正常ではない血の流れの状態が、耳鳴りの音として認識されてしまうのです。

では、どのような場合、血の流れに異常をきたしてしまうのでしょうか?

もっともよくあるのが、「動脈硬化」です。
動脈硬化とは、血管の内側にコレステロールや脂肪が詰まり、血の流れをさまたげている状態のことです。
動脈硬化が、脳に流れ込む血管の一部で起きはじめると、上記のように血の流れが変わって耳鳴りがするケースもあるのです。

血管がふさがれ始めているのを放っておくと、やがて脳の血管をふさぎ、最悪の場合、脳梗塞を引きおこしてしまいます。

生活習慣が乱れている人は、注意しておくべきです。

耳鳴りを症状に持つ病気

病気の症状として耳鳴りが起こる可能性があるものを、いくつかお伝えしておきましょう。
なかには聞いたことのある病名も、あるかもしれません。
自身の状態の参考にしてみてください。

  • 外耳の病気:耳垢栓塞、外耳道炎、外耳道狭窄、外耳道異物
  • 中耳の病気:耳管狭窄症、耳管開放症、滲出性中耳炎、鼓膜穿孔、急性・慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、耳小骨離断、耳硬化症、鼓室硬化症、中耳奇形、その他
  • 内耳の病気:メニエール病、突発性難聴、騒音性難聴、音響外傷、内耳性難聴、老人性難聴、ラムゼイ・ハント症候群、その他
  • 聴神経・中枢聴覚路の病気:聴神経腫瘍、脳梗塞、脳出血
  • その他:心因性、更年期障害、薬物障害

耳鳴りの栞(監修:東邦大学医学部 名誉教授  小田 恂)より抜粋

からだ、特に上半身の歪み

左右で肩の高さが違ったり、首がどちらかに片寄っていたりなど、からだ全体の歪みが耳鳴りを引き起こす原因になっている場合もあります。

からだの歪みは血の流れを悪化させてしまうため、耳の器官のはたらきが悪くなり正常に機能しなくなることがあります。

特に上半身(肩、首、頭)の歪みが耳鳴りに大きく関係することが多いです。

肩や首、頭の骨が歪んでいくと、脳へ流れ込む血管を圧迫したり拡げてしまって、正常な血液の流れではなくなってしまいます。

その異常な血液の流れが聴神経に伝わり、脳で耳鳴りの音として認識されてしまうのです。
ただ、他の深い原因から歪みがきている可能性もあります。

耳鳴りの対応をしている整体や、専門機関でみてもらいましょう。

首や肩、耳周辺の筋肉の緊張

首や肩など、耳周辺の筋肉がかたくなりすぎて脳への血流を悪くし、正常な状態よりも血流量がすくなくなってしまうことから、耳鳴りも起こります。

脳は酸素を大量に必要とする臓器です。
酸素を運ぶ血の量が少なくなると、脳は少なくなった血の量をなんとかしようと動きます。

たくさんの血管が脳には流れ込んでいますが、一部分の血の流れが少なくなると、部分的に脳への血の量が足りなくなります。
血の量が足りなくなった脳の一部分は、必要な量を確保するために近くの血管から補充します。

簡単にいえば、他の血管から血をもらうのです。

健康な状態では起こらない「他の血管から血をもらう」という現象が、耳の周辺でおこると、通常とは異なる血の流れがおきます。

その通常とは異なる血の流れが、音を感じる神経を刺激して、耳鳴りの音として感じるのです。

耳鳴りの症状で困っている人のなかには、肩こりもひどくなっていることが多いのはその影響があるためです。

肩や首のひどいコリなどを緩和させることで、耳鳴りの症状もよくなることはあります。
温めてマッサージしたり、ぐっすりと睡眠をとったりして体のケアをしてみましょう。

しかし、コリだけでなく他の原因もからんでいることもあります。
できる限り、専門の対応ができるところでみてもらうのがベターです。

ストレスによるからだの歪みや筋肉の緊張、音を追いかけるクセ

大きなストレスを感じることで、からだの歪みや筋肉の緊張を引き起こす場合もあります。
また、耳鳴りの音を気にするあまり、いつでも耳鳴りの音がするか確認してしまうクセがついてしまいます。

そうすると、音が小さくなっていても追いかけて意識を向けつづけてしまい、精神的な負担がかかって悪循環になっているケースもみられます。

現代はストレス社会と言われていますが、ストレスのない人はいません。
かかえ込んだストレスをうまく消化できているかが、からだに不調がでてしまうかのポイントです。

休日をとり、趣味やスポーツに熱中するなど、自分がリフレッシュできることをしてみましょう。
耳鳴りの対応をしているところでは、そういったストレス部分に対しても対応できることが多いので、まずは相談してみることが大事です。

いちばん最初にすべきこと

まずは本当に病気じゃないかを確認しよう

耳鳴りを訴えて病院に行き、聴力検査をしても、「とくに問題はありません」と言われることが多いです。
なぜなら、外耳や鼓膜の状態は診察でみえますが、中耳や内耳の状態は詳しい検査をしなければわかりません。

ただ、診断にも多くの判断材料を必要として、それをもって必要な検査をします。
病院で診察をされる際は、医師の質問にできるだけ正確に、詳しく答えるようにしましょう。

なぜなら、耳鳴りにおける医師の検査にも、いくつかの工程や基準があるからです。

たとえば、医師の検査基準として以下のような判断があります。

聴神経腫瘍では片側性の耳鳴が唯一の症状のことがあるため,耳鳴が片側性か否かに留意することは重要である片側性の感音難聴がある場合と,耳鳴のある側の方が聴力が低い左右非対称の難聴も認められる場合には,この診断の可能性がより高くなる

片側性の耳鳴および難聴がある患者では,ガドリニウム造影MRIにより,聴神経腫瘍を除外すべきである。片側性の耳鳴があるものの,聴覚検査と身体診察は正常な患者では,耳鳴が6カ月以上持続しない限り,MRIは不要である

MSDマニュアルプロフェッショナル版 耳鳴-16.耳鼻咽喉疾患 評価/検査 より一部抜粋

このように、MRIを撮ってほしくても、条件があてはまらなければ不要なのです。
そのため、耳鳴りはどっちの耳で鳴っているか?いつからなのか?といった、患者さんからの情報も判断において重要となってくるのです。

しっかりと医師に伝えて検査をして、その結果、病気じゃないと分かれば、それだけでも少し安心しますよね・・・!
そのため、病院でみてもらうことには大きな意味があるのです。

ほかにも、耳鳴りが長くつづいている人ほど、耳鳴りの音を追いかけるクセもついているかもしれません。

耳鳴りの治療として【TRT(Tinnitus Retraining Therapy)】というカウンセリング治療も始まっています。
「TRTってなに?」という方も多いと思いますので、次で少しお伝え致しましょう。

TRT療法とは

簡単に言えば、「耳鳴りの音を意識しないようにするトレーニング」と言えます。

人間の脳は自分に必要な音だけを拾い、不要な音、つまり雑音は意識しないように働いています。
耳鳴りの音も本来は不要な雑音ですので、これを意識しないようにしていく療法がTRTです。

このTRTでは、補聴器のような器械を用いて、普段から小さな雑音を耳に聞かせます。
器械による音と耳鳴りに対するカウンセリングを繰り返し、耳鳴りの音を気にしないようにしていきます。

これには治療期間として半年から1年間、あるいはそれ以上かかることもある、長期的な療法ではあります。

しかもまだ始まって長い年月は経っていないので、治療の現場ではその有効性が確立されていないのが現状です。
しかし、この方法自体は有効であると考えられています。

長い時間をかけての治療ですが、参考にしてみてください。

TRT療法についてわかりやすいと思ったサイト様です。興味のある方はリンクをどうぞ。

山口県山口市の耳鼻咽喉科かめやまクリニック 耳鳴り解説サイト TRTについて
シーメンス補聴器 TRT(耳鳴り再訓練療法)とは?
TRT療法を実施している病院 『病院なび』 耳鳴りに対しTRT療法を実施している病院 – 病院・医院・薬局情報

まとめ


耳鳴りの症状は、なかなか人に理解してもらえないことが多く、長引いている人ほど辛い症状です。
原因が分からない不安や恐怖感は、耳鳴りを知ることで和らぎます。
耳鳴りの原因を知って、しっかり対処していけば、耳鳴りは改善できます。
ひとりで悩まず、近くの耳鼻科や対応している整体院などの、専門家に相談しましょう。

著者:
カラダゼミ 教授 石水 孝幸
所持資格:
柔道整復師・整体師

全国400人のプロの治療家を指導する治療家。その治療技術を学ぶために全国の治療院の院長が集まります。

「なるほど!」と思ったらあなたの周りの大切な人にもシェアしよう